集客の構造(3)近く感じる(間接的接触の始まり)

読了目安:約3分(1660文字)

(1)気づく(視界に入る)で、何屋さんかを知ってもらい、(2)知る(輪郭がわかる)でどんな何屋さんかが伝わりました。

でも、そこで終わってしまっては、集客の循環は止まってしまいます。

なぜなら、人は驚くほど簡単に忘れる生き物だからです。日常は忙しく、情報は濁流のように流れていきます。せっかくの出会いも、放っておけば数日で記憶の彼方へ消えてしまう。

だからこそ、このステップでの目的は、記憶に無理やり刻み込むことではありません。また会える仕組みをそっと用意し、相手と「繋がる」ことです。

忘れたくないという心理を救い上げるツール

またこの人の話を聞きたいな。今すぐじゃないけど、いつか必要になるかも。そんな風に相手が感じてくれた瞬間の、小さな熱を逃さないためのしおりが必要です。

ここではツールの紹介ではなく、相手の生活動線の中にどうフックを残すか、という構造の例としていくつか挙げます。

1.デジタルの接点

SNSのフォロー、公式LINE、メルマガ、YouTubeの登録など。

これらは、相手のデバイスの中に「ボタンをポチッとしてもらえるか」という境界線の上にあります。

2.リアルの接点

ショップカード、冷蔵庫のチラシ、ポイントカード、次回の予約など。

相手の生活空間の中に物理的に留めてもらうことこそが、繋がるための第一歩です。

繋がるための「安心」を設計する

SNSなど公開していれば、相手に投稿頻度をフィード画面などで確認することは可能ですが、メルマガや公式LINEなど、クローズドな媒体では、登録前に「自分に合うか」を確かめる材料が必要です。

相手の不安を先回りして解消する設計が、繋がりを強固にします。

1.「対象」の明記:

「〇〇な方向け」と具体的に示すことで、相手が「これは自分のことだ」と直感できるようにします。

2.配信ルールの事前共有:

頻度(週1回など)や内容を先に共有し、相手が安心して繋がれるようにします。

この領域は「お互いの相性チェック」

覚えてもらうための発信は、実は送り手と受け手の相性チェックの場でもあります。

よく、毎日発信しないと忘れられるという強迫観念に駆られるケースがありますが、それは少し違います。

無理に距離を詰め、毎日届けて煙たがられるより、お互いにとって心地よい頻度を保つ。

それでブロックやミュートや解除をされたとしても、それはお互いのための整理ができたと捉えるべきです。

お客様を自分で選び、選ばれる。

この健やかな距離感の設計が、長期的に質の高い循環を作ります。

またお前かではなく、あ、また会えたを作る

繋がり続けるには接触回数が必要ですが、しつこくなってはいけません。

その秘訣は、同じ輪郭を保ちながら、切り口を変えて登場し続けることです。

反応がないからと頻度を上げては逆効果な時もあります。

何屋さんかという軸がブレないからこそ、何度も見かけるうちに、相手の中に「この人はいつも一貫している」という安心感が積み重なっていきます。

その静かな積み重ねが、次へと進むための土台になります。

真似るべきは、自分がされて心地よかったこと

どのツールを使い、どんな頻度で、どんな見せ方で繋がるか。

迷ったときは、世の中のテクニックではなく、自分の感覚を基準にしてください。

  • このタイミングで登録を促されて、すごく助かった
  • サンプルを読んで、自分に合う内容だと確信できた

その、自分がされて心地よかった体験の中にこそ、正解があります。

逆に、自分がされて嫌なことは、どんなに有効と言われても、自分の商いには取り入れない。

その潔さが、結果として独自の輪郭をさらに際立たせていきます。

まとめ:再会の接点が、信頼の貯金箱になる

覚えてもらうとは、相手の生活の邪魔をせず、でも必要な時にすぐそばにいる繋がった状態を作ることです。

こうして何度も再会を繰り返すうちに、相手はあなたに対して既視感を抱き、次第にもっと詳しく知りたいという欲求へと変わっていきます。

次回は、繋がった後に訪れる、(4)理解する(興味関心の始まり)のステップについてお話しします。

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