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「説明」よりも大切なのは「離脱させない」こと
前回の記事(1)気づく(視界に入る)では、まず相手の視界に入る「気づく」のステップについてお話ししました。
でも、「気づく」と「知る」って、何が違うの? と思うかもしれませんね。
このサイトでは、このように区別しています。
- 気づく:あ、あそこに「〇〇屋さん」がいるな、と存在を認識すること(出会い)
- 知る:この人はどんな考えで、何を解決してくれるのか、「輪郭」を掴むこと(理解の入り口)
遠くに見える人影が「気づく」だとしたら、近づいて顔や服装を確認するのが「知る」の領域です。
「説明」をしようとすると、相手は離れていく
「知ってもらいたい!」と思うと、私たちはついつい、自分のサービスの素晴らしさや実績を、最初から最後まで一生懸命に「説明」したくなります。
しかし、ここが最大の罠です。 まだ「ちょっと気になった」ばかりの相手にとって、詳しすぎる説明はただのストレスでしかありません。
この領域の本当の目的は、説明することではなく「離脱させないこと」です。
すべてを分からせる必要はありません。
「知らないままでは、少し気持ち悪い」
「もう少しだけ、続きを見てみたい」
「なんか気になる」
そう思ってもらうための、絶妙な「余白」を残すことが大切です。
すべてを語らず「輪郭」を渡す
「すべてを語らないなら、何を伝えればいいの?」
その答えが、あなたの「輪郭」です。
専門的な言葉では「コンセプト」や「バリュープロポジション(独自の価値)」などと呼びますが、要は以下の4つを、独自の切り口で提示することです。言葉より中身を覚えておきましょう。
- 守備範囲:どこまで助けてくれるのか(何ができて、何ができないか)
- 立ち位置:誰の味方で、どんな悩みを持つ人に寄り添うのか
- 視点のズレ:他の「何屋さん」とは、何がどう違うのか
- 大切にしていること:根底にある、あなたの譲れない想い
例えば、
- パン屋さんなら、「天然酵母にこだわる職人肌の店」なのか「朝7時から開いている地域の味方の店」なのか。
- 対人相談(カウンセラー・コーチ)なら、「過去のトラウマをじっくり癒やす専門家」なのか「明日からの具体的な行動を整理する伴走者」なのか。
- 制作業(WEB屋・デザイナー)なら、「最新の技術でかっこいい世界観を作るクリエイター」なのか「売上という結果に徹底的にこだわるマーケッター」なのか。
その切り取り方の違い(視点のズレ)こそが、相手があなたやあなたのお店を識別するための「輪郭」になります。
相手が「自分に関係がある」と判断する3つの軸
人は、無意識に自分に関係がある情報かどうかを仕分けています。あなたの輪郭を見せる際、相手が判断しやすいように、以下の「方向性」を指し示してあげましょう。
- 「快(WANT)」か「不快(NEED)」か: 理想を叶える楽しい話なのか、今ある苦しみを取り除く切実な話なのか。
- 「緊急」か「非緊急」か: 今すぐ消さなきゃいけない火事のような話なのか、将来のために蓄えておく話なのか。
- 「自分向け」か「他人向け」か: 「これはまさに私のことだ!」と思えるかどうか。
ゴールの全景を描く必要はありません。
でも、あなたの発信が「どっち向きの話か」というベクトルだけは明確にしておきましょう。
この軸が曖昧だと、相手は判断に迷い、静かに立ち去ってしまいます。
【補足】 「気づく」と「知る」を同時に行う方法
なお、ランディングページ(LP)やYouTubeのサムネイルなどでは、この「気づく」と「知る」を一気に圧縮して伝える設計をすることがあります。
一瞬で「何屋さんで、どんな未来が待っているか」を突き刺す手法です。
これは非常に強力ですが、難易度が高く、少しでもズレると不信感に繋がる「諸刃の剣」でもあります。
※この「圧縮した設計」については、別の記事で詳しく扱います。
まとめ:「また会えたらいいな」という余白
「知ってもらう」というステップでやるべきことは、納得させることでも、契約を勝ち取ることでもありません。
輪郭だけをそっと手渡して、「この人の話、またどこかで出会えたらいいな」という予感・余韻を相手の心に残すこと。
ここまで来て初めて、次のステップが意味を持ち始めます。 それが、流れていく情報の中で、あなたの存在を留めてもらう「(3)近く感じる(既視感の始まり)」という領域です。
次回は、相手の記憶に無理やり刻み込むのではない、誠実な「再会の接点」の作り方についてお話しします。
👉 構造見直し:集客の構造(3)近く感じる(既視感の始まり)
(1)気づく(視界に入る)で、何屋さんかを知ってもらい、(2)知る(輪郭がわかる)でどんな何屋さんかが伝わりました。 でも、そこで終わってしまっては、集客の循環は…
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■ 「頑張ればなんとかなる」という幻想を捨てるタイミングです。
上手くいかない時、多くの人は「努力の量」を増やして解決しようとします。しかし、設計(構造)が歪んだままでは、頑張るほどに心身を削り、事態を悪化させるだけです 。
筆者自身、積極的なPR活動をせず、紹介と「招待」だけで仕事の循環が安定する構造や、意志の力を頼らず構造的習慣化による20kg減量は、43年の実務経験から生まれた、やり方の前に「構造」を整える重要性です。
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当サイト「as-I」は、2013年にドメインを取得して以来、一貫して「構造による問題解決」をテーマとしています。13年前の設計図が今の実務においてもそのまま機能しているという事実に基づき、その構造を具体化した記事を現在も積み上げ、記録し続けています。
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