理不尽な出来事が起きた時の対応

読了目安:約3分(1576文字)

仕事をしていると、どう考えても理不尽だと感じる出来事に出会うことがあります。
事前の説明がない決定、急な条件変更、あるいは筋の通らない要求。
これに対して「納得できない」と思うのは、ごく自然な反応です。

理不尽なことが起きた瞬間、多くの場合、まず感情が動きます。
怒り、悔しさ、虚しさ、あるいはそれらが混ざり合った何か。
この記事では、その湧き上がった感情をどう処理するかについては扱いません。
それはまた、別な記事で書きます。

ここで置いておきたいのは、理不尽が起きた「あと」、どう考えるかという構造の話だけです。

「相手の土俵」に乗った時点で、負けが決まる

理不尽な出来事に直面したとき、一番やってしまいがちなことがあります。
それは、「相手の土俵」に乗ってしまうことです。

感情のままに反論する、正しさを証明しようとする、あるいは怒りをぶつける。
その瞬間、自分がどれだけ論理的に正しくても、立場は一気に不利になります。

特に「キレる」という行為は、ネガティブな意味で強力です。
感情を爆発させた瞬間、話の焦点は「起きた出来事(理不尽)」そのものではなく、「キレた人」に移ってしまうからです。
そこにあったはずの「正しさ」の話は消え、「印象」の話にすり替わってしまうのです。

最初に確認すべきは「相手の言動」ではなく「自分の目的地」

ここで一度、問いを挟ませてください。 理不尽なことが起きたとき、最初に考えるべきなのは「相手が何を言ったか」ではありません。
「自分は、どこに行きたいのか」です。

ゴールを見ずに動くと、行動はすべて「反射」になります。
反射で動いた行動は、たいてい相手の土俵の上で起きてしまいます。

例えば、その相手と今後も関係を続けたいのでしょうか。
少し距離を取りたいのでしょうか。
あるいは、これを機に関係を終わらせたいのでしょうか。
この「行きたい場所」の違いによって、取るべき対応はまったく変わります。

にもかかわらず、理不尽が起きた瞬間、人はこのゴール設定を飛ばしてしまいがちです。
怒りや正義感が、思考のハンドルを握ってしまうからです。

感情と行動の回路を、意識的に「遮断」する

このサイトで考えたいのは、感情を押さえ込むことではありません。
「感情」と「行動」を切り分けることです。 感情は、湧いてしまって構いません。
ただし、その感情に、次の一手を決めさせないことです。

理不尽に対応するというのは、相手を言い負かすことでも、ただ我慢することでもありません。

「不快な感情」が、そのまま「行動の引き金」にならないよう、自分の中の回路を一時的に遮断することです。
その上で、目的地へたどり着くために必要なルートだけを、冷静な設計者として繋ぎ直す。 これが、構造で捉えるということです。

この記事では、あえて答えを出しません。
選択肢だけを置いておきます。
どこに行きたいかを決めるのは、読んでいるあなた自身だからです。

正解はありません。 ただ、「感情の勢いだけで動かない」という選択肢は、いつでも持っておけるはずです。

二度と同じパターンを使わせない「ディフェンス型の構造設計」

そして最後に、もう一つだけ。

起きてしまった事象への対処も大切ですが、そもそも「理不尽な球を投げさせない」ための準備も、大切な構造設計です。

合意形成のプロセスを見直す、証跡を残す、あるいは入り口の段階で線を引く。
特に、相手の性質がわかっているなら、先回りして防御線を張っておくこと。

同じ相手に、二度と同じパターンを使わせないための「ディフェンス型の構造設計」。
そこまで完了して初めて、この理不尽な経験は、あなたの糧に変わるのかもしれません。

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■ 「頑張ればなんとかなる」という幻想を捨てるタイミングです。

上手くいかない時、多くの人は「努力の量」を増やして解決しようとします。しかし、設計(構造)が歪んだままでは、頑張るほどに心身を削り、事態を悪化させるだけです 。 
筆者自身、積極的なPR活動をせず、紹介と「招待」だけで仕事の循環が安定する構造や、意志の力を頼らず構造的習慣化による20kg減量は、43年の実務経験から生まれた、やり方の前に「構造」を整える重要性です。

このサイトについて:

当サイト「as-I」は、2013年にドメインを取得して以来、一貫して「構造による問題解決」をテーマとしています。13年前の設計図が今の実務においてもそのまま機能しているという事実に基づき、その構造を具体化した記事を現在も積み上げ、記録し続けています。

なお、当サイトのコンテンツはすべて無料で公開していますが、情報商材の販売やセミナー・コンサルティングへの勧誘を目的としたサイトではありませんので、どうぞ安心して読み進めてください。

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