集客の構造(5)信用する(客観的証拠提示)

読了目安:約4分(1889文字)

前記事(4)理解する(未来を具体化)で、相手の頭の中には「なるほど、そういうことか」という納得が生まれました。

でも、理屈が通ったあとに、人は必ず別の問いを抱きます。

「……で、それは本当なの?」

頭ではわかっても、心はまだ疑っています。この疑念を晴らし、あなたの言葉を「本当」だと確信してもらうのが、この「信用する」という領域です。

この信用を支える代表的なものが、実際に体験した人の「感想」などの客観的な意見です。

ただ、始めたばかりで「載せられる感想なんてない」という方もいらっしゃるはず。でも、この章を読み飛ばさないでください。 後半では、実績がない場合にどう考え、どう対処すべきかもきちんと書きました。

まずは「自分には今、これが足りていないんだな」と把握するだけで十分。
ないなら、ないなりの進み方があります。

その前提で、この領域の大切な役割を見ていきましょう。


1. 第三者の「言葉」:感想という名の証拠

自分や自分の会社、商品・サービスをアピールするのはただの「宣伝」ですが、誰かに「あれはよかった」と言われるのは「信用」につながります。

【自称を脱するための客観性】

ここで最も大切なのは、感想を「偽装しない」ことです。

感想がないからといって、テンプレートのような「良かったです」という言葉を並べるのは逆効果。 人は、整いすぎた言葉に嘘をちゃんと嗅ぎ取ります。

なので、多少言葉が崩れていても、具体的で人間味のあるエピソードこそが「実在」を証明します。

  • お客様の声・レビュー:悩みから解決までの具体的なプロセス。
  • 紹介・推薦状:知人や専門家からの客観的な評価。
  • 事例紹介(ケーススタディ):実際に起きた「変化」という事実。

※具体的な「感想のもらい方」や、誠実さが伝わる編集のコツについては、別記事で詳しく解説します。

2. 事実の「視覚化」:嘘をつけない環境作り

文章はいくらでも飾れますが、写真は「実在」を雄弁に物語ってくれます。

【視覚情報に込める覚悟】

どこにでもあるフリー素材やAI画像を多用すると、情報全体が「作り物」に見えてしまいます。

特にプロフィール写真は、スナップ写真ではなくプロの手によるものを用意すると良いでしょう。それは単に見栄えを良くするためではなく、「この仕事で生きていく」というあなたの覚悟の表明であり、顧客への敬意として伝わるからです。

宣伝はSNSを利用していても、WEBサイトがあり住所や連絡先が明記してあるほうが信用度は高まりますし、無料WEBサービスではなく「独自ドメイン」でサイトを運用することも重要です。年間数千円という最低限の独自ドメインコストをかけて拠点を構える姿勢は、お客様への「逃げも隠れもしない」という誠実さの証明にもなるからです。

  • プロフィール写真:逃げ隠れせず商売をしているという証明。
  • 活動・舞台裏の写真:実際にその活動が動いている風景。
  • 独自ドメインと特定商取引法:責任逃れのできない「住所」を構える誠実さ。

3. 「実績ゼロ」からの戦い方:背景を証拠に変える

感想や実績がまだないからといって、信用を諦める必要はありません。

【動機という名のバックボーン】

「なぜこの店を、この仕事を始めたのか」というストーリーは、実績がない時期の最強の武器になります。

単に「儲けたいから」ではなく、過去の経験や苦労に基づいた「Why(なぜやるのか)」を語ることは、嘘をつけない客観的な事実(経歴)としての信用に繋がります。

また、完成した実績がなくても、今まさに試行錯誤している「プロセス(過程)」を晒すことも立派な実在の証明です。

  • 「なぜ?」という動機の開示:その仕事を選んだ背景にある、嘘のない過去の経歴。
  • 専門知識の先行提供:役立つ情報を先に出すことで「確かな知識」を証明する。
  • 過程の公開(予告):頑張る姿を見せて応援してもらう方法は、後のステップで非常に重要になります。※詳しくは別記事にて。

まとめ:自称を脱し、信用の土台を築く

信用とは、自分で自分を褒めることではなく、第三者や動かせない事実という「鏡」に自分を映し出す作業です。

実績がまだない方は、まずは「嘘をつかないこと」と、写真やドメインといった「逃げない姿勢」を整えることから始めてみてください。あなたの放つその誠実な佇まいこそが、何よりの信用の土台となります。

「ちゃんとした人・会社だ」と判断してもらえたとき、相手ははじめて心を開き始めます。

しかし、信用をした先には、それとは違う「不安」も丁寧に取り除き、心穏やかに決断してもらうための準備が必要です。
それを、次の(6)安心する(リスクを取り除く) で説明します。

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