習慣化を成功させている人の初期設定の構造

習慣を意志の問題にしない
「習慣化」と聞いた瞬間に、気が重くなる人は少なくありません。
続くかな
できるかな
途中で投げ出さないかな
など、やる前から、不安の方が先に立ってしまいます。
これは意志が弱いからでも、根性が足りないからでもありません。 多くの場合、習慣化を「やり方」から考え始めてしまう構造に原因があります。
習慣の二つの側面
まず前提として、習慣には二つの種類があります。
それは、何かを「やる」習慣と、何かを「やらない」習慣です。
たとえば、
- 運動する
- 英会話を続ける
- 日記を書く
- ダイエットの記録をつける
など。
その一方で、
- お酒を飲まない
- 人の悪口を言わない
- 夜ふかしをしない
- なんとなくSNSを開かない
など
どちらも、続ける前提で考えると同じくらい重く感じやすいものです。
「やる」から重いのではなく、「続ける前提で考えてしまう」から重くなるんですね。
習慣化の初期設定
習慣化を成功させている人は、最初にここであるものを決めています。
それは、「どう続けるか」ではなく「初期設定」をすることです。
もう少し正確に言うと、自分なりの上位ルール、つまり選択基準を先に作っています。
ここで言う上位ルールは、自分の中の「憲法」みたいなものです。
細かい行動ルールは「法律」みたいなもので、憲法が決まっていないと、法律だけ増えても運用が崩れやすい。
習慣化が重くなるのは、法律から先に作ってしまうからかもしれません。
意思決定のコストを削る
今日はやる気があるか。 今日は気分が乗っているか。
そういう日々の状態で判断しないための基準です。
たとえば、「これからの自分のライフスタイルに合うか」「この選択は、後から振り返って納得できるか」こうした基準を、行動の前に置いておく。
この上位ルールがあると、意思決定の回数が一気に減ります。
迷いが減る。
自分との交渉が減る。
結果として、習慣が重くない。 習慣化が重く感じる正体は、意思決定の量にあります。
判断する回数が多いほど重くなり、一回あたりの判断が大きいほど、さらに重く感じる。
ここまでが、習慣化のスタート地点です。
その上で、初期設定を現実に落とすための構造が、だいたい四つあります。
現実に落とし込む四つの構造
一つ目:外側の構造設計
宣言する、環境を変える、立場を作る。 自分の意志に期待するのではなく、後に引けない状況を先に用意する。
二つ目:内側の構造設計
やる気や情熱ではなく、「なぜそれを選ぶのか」という納得感を持つ。 願望でもいいし、これ以上は嫌だという感覚でもいい。 自分の中で、その選択が筋が通っているかどうか。
三つ目:摩擦を減らす
始めるまでの準備が重いと、習慣は始まる前に終わります。 最初の一歩を、できるだけ軽く設計する。 やる気を出す前に、体が動く状態を作る。
四つ目:型を先に置く
気分が乗ってから始めるのではなく、時間、場所、手順をあらかじめ固定しておく。 気持ちは後からついてくる、という前提に立つ。
習慣化は気合や根性で始めない
ここまで見てきてわかる通り、習慣化は気合や根性の話ではありません。 判断の負担を減らすための設計の話です。
多くの人がつまずくのは、細かいルールから作り始めてしまうからです。
何時にやる、何分やる、毎日やる。
これは先に書いた通り、憲法と法律の関係に近い話です。
上位ルールが決まっていれば、細かい設計はあとから調整できます。
状況が変わっても、迷わず戻れる場所があります。
習慣化の上位ルールを決める
今回扱ったのは、あくまでスタート地点の構造です。 完璧に続ける方法や、途中で崩れたときの戻り方は、また別の記事で紹介します。
もし、習慣化に対して気が重い感覚があるなら、それはあなたの問題ではありません。
初期設定を飛ばして、続け方から考えているだけかもしれません。
まずは、上位ルールを一つ決める。 そこから始めるだけで、習慣の確率は大きく変わります。

