営業ツールをデザインする時に知っておくべき構造

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盛り込むほど、相手は迷いやすくなる

PRツールといっても、名刺、フライヤー、SNS、ホームページなど、その種類はさまざまです。
つい見た目のデザインから入りたくなりますが、その前にいったん立ち止まって考えたいのは「このパーツに、何をさせたいか」です。

この役割が決まっていないまま作り始めると、だいたいの人は情報を盛り込みたくなります。名前も、実績も、サービスも、強みも。不安から、全部を入れておきたくなるのです。

でも、情報が増えるほど、受け取った側は「選択肢」が増えすぎて迷いやすくなります。「で、結局どうすればいいんだろう」と、思考が止まってしまうのです。親切心のつもりが、相手を情報の波で足止めさせてしまうことになりかねません。

「次の一歩」を示す案内の重要度

だからこそ、どのPRパーツにも「次の行動を示す」ひとことを、必ず置いておくのが基本になります。 マーケティングの専門用語では、これを「コール・トゥ・アクション(CTA)」と言います。

用語として聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「出口の案内」です。 「次の行動を示す」といっても、強く背中を押したり、売り込んだりする必要はありません。むしろ、押し売りっぽさが出ると逆効果です。

やることはシンプルで、相手の迷いを減らすこと。読む人がスムーズに動けるように、出口をひとつだけ用意してあげるイメージです。

ツールごとに、案内する行き先を変える

それぞれのツールで、「出口」は違っていて構いません。

たとえば名刺なら、連絡先を全部伝えることが役割の中心とは限りません。 「この人の仕事をもう少し知りたい」と思ったときに、どこへ行けばいいか。 「このサービスを見てほしい」と思ったときに、何を見ればいいか。 その“行き先”がひとつ見えるだけで、名刺はただの紙から、ちゃんと働く営業マンになります。

フライヤーも同じです。読んだ人が次に何をすればいいかが見えないと、内容が良くても行動にはつながりません。 SNSも、良い投稿をしたのにその先の「続き」が用意されていないと、タイムラインの中で流れて終わります。 ホームページも、情報が揃っていても次の一歩が見えないと、静かに閉じられます。

手元のツールを眺めてみる

いま自分が持っているPRパーツを、ひとつずつ眺めてみてください。

そのパーツは、受け取った人に“次に何をしてほしいか”が、ちゃんと見える状態になっているでしょうか。 情報を足すのではなく、出口をひとつ示すこと。それだけで、道具としての機能は大きく変わるはずです。

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