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今回は、対人相談業の不誠実メニュー表記について、構造の観点から書いてみます。
いまだにこういう表示、よく見かけます。
単発60分 ⚪︎⚪︎,⚪︎⚪︎⚪︎円
60分3回 ⚪︎⚪︎,⚪︎⚪︎⚪︎円
3ヶ月 ⚪︎⚪︎⚪︎,⚪︎⚪︎⚪︎円
半年 ⚪︎⚪︎⚪︎,⚪︎⚪︎⚪︎円
時間と回数が並んでいて、金額が添えてある形です。
ここまで聞いて、「どこが悪いの?」と思った方もいるかもしれません。
本人は普通に書いているつもりですし、業界的にもよく見る形だからです。
この表記でも、有名カウンセラーや有名コンサルタントなら、問題になりにくいでしょう。名前と実績で、集客できるでしょう。
もし、そうでないなら、買う側の立場に立った時に、少し景色が変わります。
買い手から見える「リスク」という景色
買い手の立場に立つと、「リスク」という景色が見えてきます。
たとえば、あなたがこれからお店を予約しようとしているとします。
料理は中華でも、フレンチでも、イタリアンでも何でもいいです。
お店の候補が2つあります。
1つ目のお店は、Aコース、Bコース、Cコース。
金額だけが並んでいます。
でも、何品出るのかも、どんな料理が出るのかも、どこ産の食材なのかも、デザートが付くのかも書かれていない。
もう1つのお店は、コース数も金額は同じ。
そのうえで、料理の内容、品数、食材、含まれるもの、含まれないものが見える形で書かれている。
あなたは、どちらを選びますか?
有名店なら、話は別です。「おまかせ」のワクワクも成立しますし、何が出るかわからないこと自体が価値になることもあります。
でも、無名の状態だとどうでしょう。
ワクワクよりも、リスクの方が先に立つはずです。
悩み事の相談やコンサルティングは、料理以上に“見えない商品”です。
その見えないものに対して、何が起きるかわからないまま数万円を払う。
そこに不安が出るのは、自然な反応だと思います。
「見えない商品」を可視化するオペレーション
この“見えない商品”を可視化するために必要なのが、オペレーションの明示です。
対人相談業の商品は、時間そのものではありません。その時間の中で、どんなプロセスが進むのか。何が整理され、どこまで到達するのか。
そこが商品です。
たとえばスポットであれば、最初に状況のヒアリングを行い、問題点や論点を洗い出し、質問やワークを通して整理を進め、本当のゴールを一緒に見つけ、そこに至る工程を説明する。
こうした流れが見えるだけで、「60分」の意味はまったく変わります。
コースも同じです。3ヶ月だから価値があるのではなく、その期間でどんな関わり方をするのか。バックアップなのか、伴走なのか。どこまで一緒にやるのか。
その仕様が見えて初めて、違いが伝わります。
ここで、もう一つだけ厳しめの話をします。
時間と回数しか書けないのは、表現が下手だからではないと思っています。
実践経験が薄いと、オペレーションが書けないんです。
やっていれば、ケースが溜まります。つまずく場面が見えてきます。注意書きも増えます。FAQも増えます。
つまり、自然に「こう進めます」が言葉になります。
逆に言えば、書けないなら、商品がまだ固まっていないサインです。
そこを飛ばして、ネーミングだけ整えたり、相場に合わせて値付けしたり、SNSだけ頑張ったりしても、申し込みが増えにくい。
努力量(頑張っているかどうか)の問題ではなく、努力が空回りする構造になっているからです。
なので、オペレーションを想像の範囲でもいいので、実践さながらに何度も何度も繰り返し、自分の中に落とし込むことが大事です。
集客できない前提で言わせていただければ、それをする時間は沢山あるはずです。
正しい方向に努力をすることです。
相談時のオペレーションや内容を全部出す必要はありません。企業秘密もありますし、細部まで書くと読みにくくなることもあります。
ただ、何も書いてない状態だと、買う側は不安になります。
いまは情報が多い時代で、消費者側もちゃんと見ています。特に、万単位なら尚更です。
「この人、実際の進め方が固まっていないのかもしれない」そんなふうに受け取られてしまう可能性も否定できません。
メニュー表示の解像度を上げる
ここからは、メニュー表示の解像度を上げるための順番の話です。
まず、自分は何を解決できる人なのか。
どこまでは約束できるのか。
その約束を実現するために、どんな手順が必要なのか。
そこを出せる範囲で言語化する。
その結果として金額が決まり表示ができる。
だから60分。
だから3万円。
だから10万円。
という理由が生まれます。
もし、いまの自分のメニューが時間と回数だけになっているとしたら、それは才能の問題ではなく、順番が前後しているサインかもしれません。
あなたの提供は、どこまでを約束していて、どんなプロセスでそこに到達する設計になっていますか。
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■ 「頑張ればなんとかなる」という幻想を捨てるタイミングです。
上手くいかない時、多くの人は「努力の量」を増やして解決しようとします。しかし、設計(構造)が歪んだままでは、頑張るほどに心身を削り、事態を悪化させるだけです 。
筆者自身、積極的なPR活動をせず、紹介と「招待」だけで仕事の循環が安定する構造や、意志の力を頼らず構造的習慣化による20kg減量は、43年の実務経験から生まれた、やり方の前に「構造」を整える重要性です。
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