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【この記事の視点】SNSのDMからZoomに呼ばれ、高額提示される流れ自体は違法ではありません。ですが、初心者のフリーランスや小規模事業者など知識・経験が少ない人たちほど「場の空気」や「断りにくさ」で判断がズレやすい。だから筆者は、中身の良し悪しより先に“勧誘の構造”を見ます。
質問した瞬間に態度が変わる/条件が文章で出ない/決断を急かす——この3つが出たら、参加しない判断が最も安全です。
インスタ始めSNSで横行しているDM勧誘例
インスタをはじめSNSで、「個人事業主の輝ける場を提供してる団体があるから、zoomしませんか?」という誘いがあるそうです。
筆者の契約先のフリーランスの方にもDMが届いたそうなので、詳細を尋ねてみました。
様子を聞いてみると、こういう顛末らしいです。
一度断っても引かず、「どうしても」と押されてZoomに参加すると話のゴールはシンプルで
最終的に「33万円払えば参加できます」とのこと。
事故りやすい構造
こういう場合、良い悪いの判断を“内容”ではなく“流れ”で見みると良いです。
なぜなら、こういう場は中身以前に「構造」で事故が起きるからです。
DM → Zoom → 高額提示
この流れ自体は、違法でもなんでもありません。
ただ、トラブルが起きやすい典型パターンなのも事実です。
筆者が一番ひっかかったのは、金額ではなく「反応」です。
こちらが断る理由を述べると、相手が不機嫌になり、怒り出して、「あなたには合わないですね」となるそうです。
これ、めちゃくちゃ大事なサインです。
断る理由や質問は歓迎なはず
本来、誠実なサービスほど、疑問点を出しても嫌がられません。
むしろ高額になればなるほど、「納得してから決めてください」が自然な態度になります。
逆に、具体的な質問をしたり、断ると伝えた瞬間に空気が悪くなる場合。
それは、商品ではなく“場の空気”で決めさせようとしている可能性が上がります。
ここで勘違いしがちなのが、「断りにくい雰囲気」=「良いコミュニティ」ではない、ということ。
断りにくい空気は、ただの圧です。
そして圧は、後から必ず歪みになります。
筆者の考えでは、こういう高額コミュニティに参加するかどうかは、
「払えるか」ではなく、
「払った後に、冷静に撤退できる設計か」
で判断したほうが安全です。
安心して契約するために必要な3点
具体的には、この3つ。
1)質問しても嫌な顔をされないか
高額ほど質問は正当です。ここで態度が変わるなら、警戒。
2)契約条件が文章で明確か
キャンセル規定、返金規定、提供範囲、責任範囲。
ここが曖昧なら、トラブルは“運”になります。
3)決断を急かされないか
「今決めると得」「今日だけ」「今すぐ」。
この瞬間、判断軸は“商品”から“焦り”にすり替わります。
そして筆者が今回一番伝えたいのは、ここです。
「参加しないと損」ではなく、「納得できないなら、参加しないのが得」
これは強がりではありません。
ビジネスを続ける人ほど、“納得できない買い物”をしないからです。
自分自身の軸をブレさせないために
こういう“被害に近い話”は、相手を叩く目的でSNSに名前を晒して勝ちにいくのは、おすすめしません。
理由はシンプルで、気づくと自分の判断軸が「相手を倒すこと」に寄って、自分の軸が崩れていくからです。
でも、構造の話として共有する価値はあります。
なぜなら、同じ型の勧誘は、形を変えて何度でも出てくるからです。
なので、ここで書いています。
DM → Zoom → 高額
この流れが来たら、まず一呼吸。
質問して、嫌な顔をされたら、それが答えです。
余談:その組織の公式サイトを見てきました
あえて組織名は掲載しませんが、その組織のサイトを見に行ったら、キラッキラの女性を演出した画像やサイトのエフェクトを使った見かけ上はクオリティー高いサイトでした。
しかし、さらにサイトの中身をのぞいてみると、成功には程遠い加盟店の数々。
きっと断れなかった結果、ここに掲載されているのだろうなと。継続の際、断ると同じように不機嫌な態度が待っているのが想像に容易いなという印象でした。
その組織自体が悪いかどうかは知りません。ただ、ネットでの評判を調べると
- 入会金30〜33万円提示の報告が複数あるあり
- 紹介・拡散を促すコミュニティ構造の指摘あり
- 高額会費に対し成果実績が不透明という指摘あり
- ネガティブ口コミが散見されるとのまとめ記事あり
などが、簡単に見つかりました。そういうことなのでしょう。
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■ 「頑張ればなんとかなる」という幻想を捨てるタイミングです。
上手くいかない時、多くの人は「努力の量」を増やして解決しようとします。しかし、設計(構造)が歪んだままでは、頑張るほどに心身を削り、事態を悪化させるだけです 。
筆者自身、積極的なPR活動をせず、紹介と「招待」だけで仕事の循環が安定する構造や、意志の力を頼らず構造的習慣化による20kg減量は、43年の実務経験から生まれた、やり方の前に「構造」を整える重要性です。
■ このサイトについて:
当サイト「as-I」は、2013年にドメインを取得して以来、一貫して「構造による問題解決」をテーマとしています。13年前の設計図が今の実務においてもそのまま機能しているという事実に基づき、その構造を具体化した記事を現在も積み上げ、記録し続けています。
なお、当サイトのコンテンツはすべて無料で公開していますが、情報商材の販売やセミナー・コンサルティングへの勧誘を目的としたサイトではありませんので、どうぞ安心して読み進めてください。
このサイトの設計思想や筆者の詳細については、「構造的問題解決思考 as I とは」でご覧いただけます。