「気を付ける」は最も危ない改善設計

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ミスを誘発させない「設計図」の書き換え方

仕事でミスをしたとき、つい自分を責めてしまうことがあります。

気をつけていればよかった
確認をちゃんとすればよかった。

そう思って、次こそ丁寧にやろうと心に決めます。

あるいは、スタッフのミスを目の当たりにしたとき、

「やる気があるのか」
「注意力が足りないのではないか」
と、相手の資質を疑いたくなることもあるかもしれません。

でも実際は、丁寧にやろうと意気込むほど、人は疲弊していきます。

疲れた状態で「丁寧さ」という高い負荷を保ち続けるのは難しいからです。
だから、どれだけ反省しても、また同じようなミスが繰り返されます。

「人」ではなく「構造」を疑ってみる

ここで一度、見方を変えてみます。

「人」を疑うのではなく、作業の「構造」を疑ってみる。
「なぜ間違えたか」ではなく、「なぜ間違えられる状態になっていたか」を眺めてみます。

ミスが増えやすい工程には、共通する「設計の不備」があります。

代表的なのは、作業がルーチンになっておらず、その時の気分や状況で順番が変わってしまう状態です。

順番が決まっていないということは、作業のたびに「次はどうするんだっけ?」という小さな判断を脳に強いていることになります。

迷路の中で、毎回『右に行くか左に行くか』を考えながら走っているようなものです。
この「判断」の積み重ねが、脳のメモリをじわじわと消費し、肝心な場面での集中力を奪っていきます。

精神力で解決できない「経路」の不備

また、反復が必要な技術を磨くべき場所と、仕組みで解決すべき場所が混同されていることもあります。

習熟が必要な技術であれば、練習の時間を確保するしかありません。
しかし、多くのミスは「技術以前の経路」で起きています。

情報の置き場所がバラバラだったり、前後の文脈を読み解かないと次に進めなかったり。
「注意深くいないと成立しない作業」は、設計図の時点で落とし穴が放置されているのと同じです。

落とし穴が残ったまま走れば、気合に関係なく、いつかは踏んでしまいます。

「一本道」を設計する

ミスをなくすために必要なのは、意識を強くすることではありません。「人が考えなくても進む一本道」をいかに作るかです。

作業の入り口を固定する。 判断の分岐を減らす。 配置や体裁のルールを先に決めておく。
人が介在する場面を「どうしても判断が必要なところ」だけに絞り込んでいく。

人が介在しないほど、結果は安定します。
1+1が毎回ちゃんと2になる状態ができれば、丁寧さという精神力で耐える必要がなくなります。

たとえ少し疲れている日でも、品質が大きく崩れることはありません。

責めるエネルギーを、整えるエネルギーに

「気をつけよう」と念じるのをやめて、自分の作業フローを一枚の設計図として俯瞰してみる。

「この角でいつもつまずくなら、角をなくしてしまえばいい」 そう思えるようになると、自分や他者を責めるエネルギーを、仕組みを整えるエネルギーに転換できるようになります。

あなたの今の仕事の中で、 「注意しないと危ない工程」はどこに残っていますか。

 

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■ 「頑張ればなんとかなる」という幻想を捨てるタイミングです。

上手くいかない時、多くの人は「努力の量」を増やして解決しようとします。しかし、設計(構造)が歪んだままでは、頑張るほどに心身を削り、事態を悪化させるだけです 。 
筆者自身、積極的なPR活動をせず、紹介と「招待」だけで仕事の循環が安定する構造や、意志の力を頼らず構造的習慣化による20kg減量は、43年の実務経験から生まれた、やり方の前に「構造」を整える重要性です。

このサイトについて:

当サイト「as-I」は、2013年にドメインを取得して以来、一貫して「構造による問題解決」をテーマとしています。13年前の設計図が今の実務においてもそのまま機能しているという事実に基づき、その構造を具体化した記事を現在も積み上げ、記録し続けています。

なお、当サイトのコンテンツはすべて無料で公開していますが、情報商材の販売やセミナー・コンサルティングへの勧誘を目的としたサイトではありませんので、どうぞ安心して読み進めてください。

このサイトの設計思想や筆者の詳細については、「構造的問題解決思考 as I とは」でご覧いただけます。