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「建築」としてのHP、「波乗り」としてのSNS――二つの異なる時間軸を管理する
Webサイト(HP)とSNS。
どちらもビジネスには不可欠な道具ですが、これらを「同じもの」として扱ってしまうと、運用の歯車は狂い始めます。
両者に共通するのは、システムに対して「自分は何者か(専門性)」を認識させる必要があるという点です。
しかし、その先に待ち構えている「時間軸」と「ルールの変化」には、決定的な違いがあります。
この二つの性質を正しく理解し、注力するポイントを使い分けるための設計図を整理します。
1. 共通するOSとしての「専門性の定義」
まず、どのプラットフォームにおいても変わらない大原則があります。
それは、システム(検索エンジンやアルゴリズム)に「このアカウントは何の専門家か」を正しく仕分けさせることです。
- HPであれば、特定のテーマに基づいた記事の網羅性。
- SNSであれば、一貫した発信から得られるユーザーの反応。
この「専門性の定義」ができていない状態は、いわばOS(基本ソフト)がインストールされていないPCのようなものです。
どんなに最新のテクニックを駆使しても、土台となる専門性が欠けていれば、どのシステムからも「存在しないもの」として扱われます。
2. ホームページは「建築」であり、不変が価値になる
Google検索を入り口とするホームページの世界は、例えるなら「建築」です。
検索エンジンのアルゴリズムは、SNSに比べると非常に保守的です。
一度、正しい構造(住民票の提出、情報の質量、網羅性)を組み上げ、システムに「信頼できる場所」として認識されれば、その価値は長期間にわたって維持されます。
ここで求められるのは、流行を追いかけることではありません。
数年経っても色あせない「不変の価値」を置き、構造を維持する持久力です。
一度建てた家をメンテナンスしながら住み続けるように、HPは「動かないこと」「積み重なっていること」そのものが、検索という世界における信頼の証明となります。
3. SNSは「波乗り」であり、適応の連続である
一方で、SNSの世界は、常に形を変え続ける「波」のようなものです。
MetaやX、YouTubeなどのプラットフォームは、ユーザーを飽きさせないために、数週間、時には数日単位で「おすすめの基準(アルゴリズム)」を微調整しています。
昨日まで効果的だった発信方法が、今日から全く通用しなくなる。これはSNSという劇場の仕様であり、避けることのできない物理法則です。
SNS運用に必要なのは、一度作った型に固執しない瞬発力です。
「今のルールはどう変わったのか」をいち早く察知し、その波に合わせて乗り方を変えていく。
この「適応の連続作業」こそが運用の本質であり、変化を拒むアカウントは、瞬く間にタイムラインの底へと沈んでいきます。
二つの時間軸を使い分ける
HPをSNSのように毎日更新し続ける必要はありませんし、SNSをHPのように放置してはいけません。
- HP(ストック): 構造の堅牢さを守り、資産としての「重力」を育てる。
- SNS(フロー): ルールの変化を観察し、最新の波に「適応」し続ける。
性質の違う二つの道具を、同じ感覚で扱わないこと。
建築家のような視点でHPを整え、サーファーのような軽やかさでSNSを乗りこなす。
この二つの時間軸を自分の中に同居させることが、ネットの海で「私として(as-I)」生き残り続けるための、最も合理的な戦略と考えます。
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筆者自身、積極的なPR活動をせず、紹介と「招待」だけで仕事の循環が安定する構造や、意志の力を頼らず構造的習慣化による20kg減量は、43年の実務経験から生まれた、やり方の前に「構造」を整える重要性です。
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