自社ECサイトで見落としやすい「止まりやすさ」の構造を整理

読了目安:約3分(1485文字)

前記事で信頼の構造を整えましたた。

次は、お客様が商品を選んだ瞬間から始まる購入時の構造です。

ここでストレスかかってしまうと、「またにしよう」と離脱してしまう可能性が出てきます。

お客様がスムースに購入まで進むように、構造を知って整理しておきましょう。

購入意欲を削ぐ「あと一歩」の離脱

買う気はある。 商品にも納得している。

それでも途中でやめてしまう。 ECでは、この“あと一歩”の離脱が、想像以上に起きています。

原因の多くは、商品の魅力ではなく、購入までの流れの設計です。

ここでは、制作側が見落としやすい「止まりやすさ」の構造を整理しておきます。

既にECサイトを持っている方は、読みながら、自分のサイトに当てはめてみてください。

心理的な負荷:ゴールが見えない不安

まずひとつ目は、ゴールが見えないことです。

  • 購入手続きに入ったあと、あと何ステップで完了するのか。
  • いま自分がどの位置にいるのか。

これが分からないと、心理的負荷が高まります。

進めば次に行けること自体は分かっていても、終わりが見えないと疲労が出ます。

欲しい気持ちが高ければ進みますが、体験としては「このサイトは面倒だな」という印象が残りやすい。 リピートに響くのは、こういう部分です。

見えない購入金額の総合計:後出し感

二つ目は、総額が最後まで見えない設計です。

カートに入れた時点では商品代金だけ。

決済直前で送料や手数料が出てくる。

このタイミングで「思っていたより高い」が起きると、そのまま離脱につながります。

金額そのものより、“後出し感”がストレスになります。

早い段階で総額の目安が見えているだけで、心理的な納得感は大きく変わります。

物理的な負荷:入力のストレスと選択肢の欠如

三つ目は、入力負荷の高さです。

  • 住所入力が長い。
  • スマホで打ちづらい。
  • 入力途中でエラーが出る。

こういう物理的なストレスは、意欲を削ります。

たとえば、

  • 郵便番号を入れても住所が自動で出ない。
  • 氏名とフリガナが細かく分かれすぎている。
  • スマホ画面でタップ移動が多い。

こういう細かなUX(ユーザーの操作性)の弱さは、一つひとつは小さくても、積み重なると離脱要因になります。

決済の選択肢:選べないというストレス

四つ目は、決済手段の少なさです。

  • クレジットカードのみ。
  • 電子決済がない。
  • 後払いがない。

買う気はあっても「この支払い方法がないなら今回はやめよう」が起きます。

在庫・納期の不明瞭:裏切られ感

最後に、在庫や納期の不明瞭さです。

  • 在庫切れが決済直前で分かる。
  • 納期が読めない。
  • 配送日の目安がない。

ここも購入直前の不安が再燃しやすいポイントです。

「止まらないこと」が購入完了率を分ける

ここまで見て分かる通り、導線設計で重要なのは、見た目の美しさよりも「止まらないこと」です。

  • スムーズに進める。
  • 迷わない。
  • 余計なストレスがない。

それだけで、購入完了率は変わります。

そしてもうひとつ大事なのは、導線の問題はアクセス解析に出にくいことです。

商品ページまでは来ているのに売れない。

このとき、商品や価格を疑う前に、導線の止まりを疑う視点を持てると改善が早くなります。

信頼が整い、導線が止まらなくなると、ようやく購入体験そのものの質が問われます。

届くまでの連絡、梱包、到着後のフォロー。 次は、その“買った後”の体験が、売上の安定にどうつながるかを点検していきます。

どこで「止まり」が起きているか

あなたのサイトで、いちばん止まりやすそうなのはどこでしょうか。

ゴールの見え方。 総額の見せ方。 入力負荷。 決済手段。 納期と在庫。 一箇所だけでも思い当たるところがあれば、そこから整えてみてください。

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■ 「頑張ればなんとかなる」という幻想を捨てるタイミングです。

上手くいかない時、多くの人は「努力の量」を増やして解決しようとします。しかし、設計(構造)が歪んだままでは、頑張るほどに心身を削り、事態を悪化させるだけです 。 
筆者自身、積極的なPR活動をせず、紹介と「招待」だけで仕事の循環が安定する構造や、意志の力を頼らず構造的習慣化による20kg減量は、43年の実務経験から生まれた、やり方の前に「構造」を整える重要性です。

このサイトについて:

当サイト「as-I」は、2013年にドメインを取得して以来、一貫して「構造による問題解決」をテーマとしています。13年前の設計図が今の実務においてもそのまま機能しているという事実に基づき、その構造を具体化した記事を現在も積み上げ、記録し続けています。

なお、当サイトのコンテンツはすべて無料で公開していますが、情報商材の販売や、高額なセミナー・コンサルティングへの勧誘を目的としたサイトではありませんので、どうぞ安心して読み進めてください。

このサイトの設計思想や筆者の詳細については、「構造的問題解決思考 as I とは」でご覧いただけます。